茨城県水戸市は4日、今年1月17日に特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「三代目一心会」傘下「三代目三瓶組」の事務所内(水戸市元吉田町)で、三瓶組の神部達也若頭(40)=同市千波町=が頭を撃たれ射殺された事件を受け、三瓶組事務所の使用禁止を求める仮処分を水戸地裁に申し立てた。
事件当時の三瓶組事務所(2022年1月)
射殺事件の犯人は現在も逃走中で、水戸市は事件現場に近い小中学校の生徒の保護者に付き添いの登下校を呼び掛けるなど、住民に緊張が生じていた。
水戸市は2016年にも、市内の別の暴力団組事務所に銃弾が撃ち込まれるなどした事件を受け、水戸地裁に事務所の使用禁止を求める仮処分を申請し、組側が不使用を受け入れて和解が成立し退去した。