「トー横」界隈の若者に詐欺を指示 住吉会系幸平一家傘下組員を逮捕

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　警視庁八王子署は、埼玉県在住の高齢女性に孫を装って電話をかけ、キャッシュカードをだまし取って現金計約２５０万円を引き出したとして、指定暴力団・住吉会の四次団体で十三代目幸平一家系加藤連合会傘下「賢総業」組員・河合喬こと鈴木喬容疑者（３４）を詐欺などの疑い逮捕した。

警視庁本部

　鈴木容疑者は共謀して２０２４年９月、埼玉県在住の女性（８０代）に孫を装って電話をかけ、「知り合いから預かったお金をなくしてしまった」などとウソを言ってキャッシュカードを受け取り、ATMから現金計約２５０万円を引き出した疑いが持たれている。鈴木容疑者は東京都新宿区歌舞伎町の一角「トー横」に出入りして、若者らに指示して約１０件、被害額約６千万円の詐欺に関与したとみられている。

　警視庁は、鈴木容疑者がトー横界隈の若者を犯罪に巻き込み、犯罪で得た被害金が暴力団の資金源になっていた可能性も視野に、被害金の流れなどを詳しく調べている。

　鈴木容疑者は２０２４年５月、 トー横周辺で警察官の補導を妨害したり、一斉補導の様子を取材中していた女性記者に因縁をつけるなどしたとして、東京都迷惑防止条例違反の容疑で逮捕され、後に不起訴処分となっていた。