警視庁は28日午後1時ごろ、東京都新宿区歌舞伎町の「トー横」と呼ばれる一角で今月行われた一斉補導の際に、取材中の女性記者に因縁をつけ詰め寄ったとして、指定暴力団・住吉会・十三代目幸平一家系加藤連合会傘下「賢総業」幹部・河合喬容疑者(34)=住所不詳=が東京都迷惑防止条例(粗暴行為の禁止)に反する容疑で現行犯逮捕された事件で、関係先として加藤連合会の本部事務所を家宅捜索した。
警視庁本部
河合容疑者は今月18日、新宿区歌舞伎町の「トー横」で行われた一斉補導を取材していた女性記者(20代)に対し、腕の入れ墨を見せつけ、「(カメラの画像などを)消せと言ってんだろ」などと凄みながら執拗に言いがかりをつけた疑いが持たれている。近くにいた警察官が取り押さえ現行犯逮捕した。河合容疑者は自身を撮影されたと思い込み、画像を消すよう詰め寄ったという。
また、河合容疑者は「トー横」にいた少女の保護者を装い、捜査員の補導を妨害していたといい、警視庁は、暴力団関係者が「トー横」周辺に出入りし、未成年者が犯罪に巻き込まれる可能性があるとみて、警戒を強めている。
【追記】
東京地検は7月26日付で河合容疑者を不起訴処分とした。地検は、不起訴の理由を明らかにしていない。