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警視庁は18日、転売する目的でApple社のノートパソコン「MacBook(マックブック)」を不正に購入したとして、準暴力団・「チャイニーズドラゴン(怒羅権)」の関係者らが逮捕された事件で、電化製品輸出入会社「帝進」=東京都豊島区千早2丁目=の社長・趙志成容疑者(35)=中国籍・東京都板橋区=ら4人を詐欺容疑で逮捕した。警視庁は今年1月7日に帝進の家宅捜索を行っていた。
警視庁本部
趙志成容疑者は2024年5月14日、すでに詐欺罪で起訴されているチャイニーズドラゴン関係者・趙麗被告(51)=埼玉県川口市並木=らと共謀して、転売する目的を隠して東京都内の「Appleストア」で、MacBook18台(計574万4400円相当)を学生割引価格で不正に購入した疑いが持たれている。趙志成容疑者は「私は全く関係ない」と容疑を否認している。
Appleでは学割の「販売条件」として、1年間の購入台数制限や購入後1年以内で利益を上乗せした転売を禁じる旨をホームページで公開しているが、趙麗被告らは中国のSNSを通じて購入役の中国人留学生を募集し、学割で購入させた直後に帝進を通じて転売していた。
警視庁は、チャイニーズドラゴン関係者らが2024年2月~8月に都内や神奈川県内の6店舗で、計約700回にわたって大量のMacBookやiPadなど約700台(約1億3千万円相当)を学生割引で定価より計約1000万円安く購入し、中国など海外に転売していたとみていて、転売ルートなどの実態解明を進めている。