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覚醒剤157キロ(末端価格103億円相当)を大型重機に隠して密輸 メキシコ人の男を再逮捕

 警視庁薬物銃器対策課は9日、大型重機のギアボックス内部に覚醒剤約157キロ(末端価格約103億円)を隠して密輸したとして、職業不詳・サインス・バレンスエラ・フェルナンド被告(33)=メキシコ国籍・住居不定、覚醒剤取締法違反(共同所持)などの罪で起訴=を覚醒剤取締法違反(営利目的輸入)の疑いで再逮捕した。

覚醒剤157キロ(末端価格103億円相当)を大型重機に隠して密輸 メキシコ人の男を再逮捕

押収された覚醒剤

覚醒剤157キロ(末端価格103億円相当)を大型重機に隠して密輸 メキシコ人の男を再逮捕

 フェルナンド容疑者は仲間と共謀して2024年2月11日、メキシコから大型重機のクレーンで巻き上げる動力部「ギアボックス」に覚醒剤約157キロを隠し、海上貨物で向けて発送し、3月1日に横浜港から国内に密輸した疑いが持たれている。クレーンに使われるギアボックスの大型歯車2基の中には、覚醒剤が約500グラムから1キロずつラップに包まれ、びっしりと敷き詰められていた。

 覚醒剤は横浜港の東京税関の検査で発見され、貨物は通関後に東京都内にある輸入貨物の一時保管場所に保管されたため、同課などが監視を続け、8月に千葉県野田市の倉庫に配送され、10月にフェルナンド容疑者ら男2人が現場の倉庫内でギアボックスを解体作業を始めたため、同法違反(共同所持)容疑で現行犯逮捕していた。

覚醒剤157キロ(末端価格103億円相当)を大型重機に隠して密輸 メキシコ人の男を再逮捕

押収された覚醒剤

覚醒剤157キロ(末端価格103億円相当)を大型重機に隠して密輸 メキシコ人の男を再逮捕

 警視庁はフェルナンド容疑者の認否を明らかにしていないが、この覚醒剤密輸事件では、すでに流通役とみられるブラジル人らを逮捕・起訴している。同課は、メキシコの麻薬カルテルが関与したとみて背後関係などを調べている。

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