禁止区域に組事務所開設 稲川会系山川一家傘下「鈴木組」組長を逮捕

　警視庁浅草署は、神奈川県の暴排条例で禁止されている公園から２００メートル以内に暴力団の組事務所を開設したとして、指定暴力団・稲川会系四代目山川一家幹部で、「鈴木組」組長・鈴木陽一容疑者（５４）を神奈川県暴力団排除条例違反の疑い逮捕した。調べに対し、鈴木容疑者は「事務所ではなく俺の家だ」などと容疑を否認している。

警視庁浅草警察署

　鈴木容疑者は２０１９年４月から今年１０月３１日まで、県暴排条例で禁止されている公園から２００メートル以内にある川崎市川崎区大島上町のビルの一室に、鈴木組の組事務所を開設した疑いが持たれている。

　鈴木組の事務所は公園から約１５０メートルほどの距離にあり、約２年前に同署が情報提供を受けて実態解明を進めていた。事務所には約３０人ほどの組員が出入りしていたという。

　神奈川県暴力団排除条例では、児童福祉施設や保育園、公園などの周囲２００メートル以内での暴力団事務所の開設を禁じている。