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佐賀県公安委員会は24日、敵対する特定抗争指定暴力団・神戸山口組系「二代目安部組」本部事務所に車で突入したとして実刑判決を受け、服役していた特定抗争指定暴力団・六代目山口組系三代目弘道会傘下「三代目米川組」組員(39)に対し、出所祝いや功労金などの受け取りを禁止する賞揚等禁止命令を出した。
佐賀県公安委員会
事件当時、佐賀県唐津市在住だった組員は2022年8月1日、福岡県福津市にあった安部組本部事務所に車で突っ込み、コンクリート製の塀などの一部を損壊したとして、その場で現行犯逮捕され、建造物損壊などの罪で実刑判決を受けて服役後、今年2月21日に出所していた。
県公安委は2023年6月に、山口組の篠田建市(通称・司忍)組長ら3人にも「賞揚等禁止命令」を出し、この組員に報償を渡すことを禁じている。
「賞揚等禁止命令」の効力は出所から5年間で、現金提供のほか組織内で地位を昇格させることも禁じられていて、命令に違反した場合は3年以下の懲役や250万円以下の罰金が科される。