特殊詐欺に使用されたレンタルSIM5枚を不正契約 山口組傘下組員を逮捕

　岐阜県警組織犯罪対策課と養老署は１５日、電話回線レンタル事業者からSIMカード５枚を不正に取得したとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組傘下組員（５５）＝大阪市中央区島之内＝を携帯電話不正利用防止法違反の疑いで逮捕した。

岐阜県警察本部

　男は２０２２年３月下旬から２０２３年３月下旬までの間、電話回線レンタル事業者が法令で定めた方法で本人確認を行わず違法に契約をすることを知りつつ、本人確認資料を提示しないまま同社から携帯電話回線のSIMカード５枚を借り受けた疑いが持たれている。

　男が他人名義で借り受けた５つの携帯電話回線は、詐欺グループが岐阜県養老郡養老町の高齢者などが被害にあった特殊詐欺事件に使用されたとみられている。

　県警が２０２４年８月、この詐欺グループの指示役とされる男（２６）を詐欺容疑で逮捕し、その後の捜査過程から男の容疑が浮上した。県警はこの山口組傘下組員が一連の特殊詐欺事件の首謀者とみて調べを進めている。