福岡地裁小倉支部(渡部五郎裁判長)で27日、2011年5月に福岡県福津市の住宅に拳銃で発砲して玄関ドアなどを壊したとされる元・特定危険指定暴力団・工藤會傘下組員・金森法文被告(57)の判決公判が開かれ、金森被告に対し懲役6年の判決を言い渡した。
福岡地方裁判所小倉支部
金森被告は2011年5月6日午前1時35分頃、ほかの組員など2人と共謀して、建設会社の男性会社員(当時59)の自宅に向け、路上から拳銃で5発発砲して玄関ドアなどを壊したとして銃刀法違反と建造物損壊、器物損壊の罪に問われていた。
当時、住宅には男性社員など家族4人が就寝中だったがケガ人はいなかった。被害にあった男性は、当時、東京に本社を置く準大手ゼネコン九州支店に勤務し、北九州地区や筑豊地区などで建設工事の現場監督をしていた。
判決公判で、渡部裁判長は「人命が失われかねない極めて危険で悪質な行為」と指摘。一方、金森被告が自首したことに触れ「事件の解明に貢献したことは否定できない」と述べ、懲役6年の判決を言い渡した。