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警視庁特別捜査本部は3日までに、女性を全国の性風俗店に斡旋して報酬を得ていた巨大スカウトグループ「アクセス」が摘発された事件で、新たにアクセスの実質ナンバー2で、アクセスの経理担当会社「EBCD」社長・村上裕太容疑者(33)=東京都中野区南台=を職業安定法違反の疑いで逮捕した。
村上裕太容疑者(33)
村上容疑者は共謀して2024年2月~4月、当時20歳~28歳の女性3人を大分県内のソープランドに斡旋した疑いが持たれている。調べに対し、村上容疑者は容疑を認めている。
村上容疑者が社長を務める「EBCD」は、アクセスの経理を担う会社として設立されたとみられ、スカウトの稼働データや売り上げを集計して報酬を計算していた。村上容疑者は新規取引先の性風俗店の開拓も担い、「スカウトバック」と呼ばれる紹介料や役員報酬として月に約80万円を受け取っていたとみられている。
アクセスは、すでに起訴されている遠藤和真被告(33)=東京都新宿区=が代表となった2019年7月から約70億円を売り上げ、メンバーは300人ほどいたとみられ、ホストクラブにツケ払いの借金を抱えるなどした女性客らをX(旧ツイッター)などで勧誘し、LINEを通じて顔写真や本人確認書類の画像のほか、身長、体重、年齢などの情報を送らせ、女性の個人情報を島根県を除く46都道府県の約350の風俗店側とLINEで一斉共有し、好条件を提示した風俗店に斡旋して、女性が風俗店で稼いだ金額の15%を受け取っていた。
アクセスはこれまでに代表の遠藤被告や幹部ら6人が逮捕されていて、警視庁は全国の性風俗店の摘発も進めるなど、捜査を続けている。