茨城県警は25日、2022年1月に茨城県水戸市の特定抗争指定暴力団・六代目山口組系「三代目一心会」傘下「三代目三瓶組(現在は芦川会)」の事務所内で、三瓶組の若頭を射殺した疑いがあるとして逮捕状を取っていた、指定暴力団・絆會若頭で「織田連合」会長・金澤成樹こと金成行被告(55)を、今月内にも殺人などの容疑で逮捕する方針を固め、同日、長野県から身柄を移送した。
金澤成樹こと金成行容疑者
金被告は2022年1月17日、水戸市元吉田町にある三瓶組の3階建て事務所の2階にいた、三瓶組の神部達也若頭(当時40)を射殺した疑いで、茨城県警が逮捕状を取っていた。金容疑者とみられる人物が直前に近くの店舗で菓子を購入していたことが防犯カメラの映像などから判明して関与が浮上した。茨城県警は犯行の動機や背景を慎重に調べる方針。
事件当時の三瓶組事務所(2022年1月)
金被告は、2020年9月28日に長野県上伊那郡宮田村の飲食店駐車場に停められた車の中で、当時・絆會傘下だった「四代目竹内組」の宮下聡組長(当時48)の脇腹を撃ち、重傷を負わせたとして、今年2月に殺人未遂容疑などで長野県警などに逮捕されていた。