大阪府警は19日、大阪市ミナミの繁華街で用心棒をしたとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系三代目弘道会傘下幹部(40)を大阪府暴力団排除条例違反などの疑いで逮捕した。事前勧告などを経ずに逮捕する事ができる「直罰規定」が盛り込まれた今年7月施行の改正条例の初適用となる。
大阪府警察本部
男は知人と共謀して今年9月、大阪市中央区の路上で客引きグループ同士のトラブルで用心棒行為をした疑いが持たれている。また、府警は客引きグループの男2人も暴力団組員を用心棒にしたとして同容疑で逮捕した。府警はいずれの認否も明らかにしていない。
今年7月1日に施行された大阪府暴力団排除条例の改正は、「暴力団員の業務従事」「用心棒の役務享受、提供」「用心棒料、みかじめ料名目の利益供与、受け取り」の禁止行為が追加され、違反した場合は懲役1年以下または罰金50万円以下の罰則が設けられている。