埼玉県警捜査3課と上尾、東松山、深谷署の合同捜査班は1日、埼玉県上尾市の空き家に設置されていたガス給湯器(時価10万円相当)を盗んだとして、指定暴力団・稲川会傘下組員・池上千尋容疑者(52)=埼玉県滑川町みなみ野2丁目=と、運送業の男(42)=埼玉県東松山市上野本=の2人を窃盗の疑いで逮捕した。県警は「捜査に支障がある」として2人の認否を明らかにしていない。
池上千尋容疑者(52)
池上容疑者ら2人は2023年12月24日午前4時ごろ、上尾市にある空き家の敷地に侵入し、設置されていたガス給湯器1台を盗んだ疑いが持たれている。警戒中の上尾署員が上尾市小泉4丁目の路上で停車中の車の横にガス給湯器が置かれているのを発見し、乗っていた2人に職務質問をしようと声をかけたところ、車を急発進させ逃走。その後2人は車を放置して逃げていたが、署員が給湯器を押収し、付近の空き家から取り外された跡を確認した。1日に埼玉県内の娯楽施設にいた2人を発見して逮捕した。
埼玉県内では2023年から今年3月末にかけて、空き家や新築の工事現場からガス給湯器が盗まれる被害が相次いぎ、これまでに約50件ほどが確認されている。県警は2人が他の窃盗事件にも関与しているとみて余罪などを調べている。