福岡、熊本両県警の合同捜査本部は、福岡県大牟田市の路上で2008年9月、指定暴力団・九州誠道会傘下の井場徹組長が射殺された事件で、九州誠道会と対立する指定暴力団・道仁会系組幹部で、携帯電話不正利用防止法違反罪で起訴された吉川和人容疑者(47)が事件に関与していたとして、19日午後にも殺人容疑で再逮捕する方針を固めた。
福岡県警察本部
吉川容疑者は昨年9月15日午前9時35分頃、大牟田市岬のマンション前路上で、対立する九州誠道会傘下の井場組長の胸などに拳銃の弾を数発撃ち込み殺害した疑いが持たれている。
捜査本部は今年1月、携帯電話の不正利用事件で吉川容疑者を逮捕。その後の調べで、井場組長殺害事件への関与が浮上した。吉川容疑者は「自分1人でやった」と犯行を認めている。凶器とみられる回転式拳銃は男の供述通り、大牟田市と福岡県みやま市の境を流れる隈川下流で見つかった。捜査本部は共犯者がいるとみて捜査を進めている。