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福岡地裁で28日、偽造した運転免許証を使って架空の人物になりすまし、キャッシュカードやiPhoneなどが入った宅配便を空き家で受け取ったなどとして、詐欺などの罪に問われている「匿名・流動型犯罪グループ(通称・トクリュウ)」のメンバーとみられる職業不詳・石川剛樹被告(31)=大阪市=らの初公判が開かれた。
家宅捜索で偽造免許証やカードなど2千点以上を押収
石川被告や、古物商・田口一聖被告(35)=名古屋市西区=、無職・武藤心真被告(28)=住居不定=らは2023年4月から5月にかけて、偽造した架空の人物の運転免許証を使って申請したキャッシュカードや、架空名義のクレジットカードで購入したiPhoneやタブレット端末などが入った宅配便を、空き家で受け取ったなどの詐欺の罪などに問われている。また、今年3月にパソコンを使って健康保険証1通を偽造したなどとして有印私文書偽造の罪などにも問われている。
初公判で石川被告は、今年3月の有印私文書偽造の罪などについては「間違っていると思います。身に覚えがありません」と、起訴内容を一部否認し、弁護側も「共謀や犯人性について争う」とした。
一方で、田口被告と武藤被告は起訴内容を認め、弁護側も争わない姿勢を示した。次回公判は10月30日に開かれる予定。