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カンボジア拠点の中国人詐欺グループ関与か 商取引装い詐欺被害金33億円入金 中国籍夫婦を逮捕

 福岡、佐賀両県警は18日、SNSを使った投資詐欺の被害金を正当な商取引を装って受け取ったとして、輸出入業者「川阪」代表・許丁容疑者(37)と、妻の同社役員・朱暁慶容疑者(36)=いずれも中国籍、大阪市東住吉区=を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益仮装)の疑いで逮捕した。両県警は19日にも、同社についても同容疑で書類送検する方針。

福岡県警察本部

福岡県警察本部

 2人は共謀して2023年6月、詐欺グループが外国為替証拠金取引(FX)への投資名目で40代~70代の男女15人からだまし取った計約2855万円を、2人が経営する「川阪」名義の2口座に送金させる際、取引先からの入金を装った疑いが持たれている。2人が管理する口座には、全国の約450人からだまし取った被害金約33億円が入金されていて、両県警はマネーロンダリングしていたとみている。

 福岡県警は2024年10月以降、詐欺被害者に金を振り込ませる口座情報を詐欺グループに教えたとして、準暴力団・「チャイニーズドラゴン怒羅権)」のメンバーとみられる男ら2人を犯罪収益移転防止法違反などの疑いで逮捕していて、口座からの金の流れを捜査する過程で、「川阪」名義の口座に集約されていたことが判明した。

 県警は2人の認否を明らかにしていないが、この金がカンボジア拠点の中国人主体の詐欺グループなどに渡っていたとみて、引き続き捜査している。

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