静岡県警10日、今年5月に開催された「浜松まつり」で暴力団関係者であることを隠して露店の出店権を不正取得したとして、特定抗争指定暴力団・六代目山口組系二代目國領屋一家総長・戸塚幸裕容疑者(55)=浜松市中央区上島4丁目=ら男4人が詐欺の疑いで逮捕された事件で、國領屋一家本部を家宅捜索した。
「浜松まつり」で露店の不正出店 「國領屋一家」本部を家宅捜索
4人は浜松市で今年5月3日~5日に開催された「浜松まつり」で、暴力団関係者の出店を許可しない規定があるにもかかわらず、戸塚容疑者が実質的な経営者でありながら暴力団とは関わりがないとウソの誓約書を「静岡県西部街商協同組合」を通じて主催者側に提出するなどして、露店を出店権利を騙し取った疑いが持たれている。
戸塚容疑者以外の3人は同組合員で、自分の名前で出店を申請して浜松まつりの期間中、たこ揚げ会場や同市の中心市街地に30店以上を露店を出店し、売り上げは約1千万円に上るとみられている。
県警は、売上金が國領屋一家の資金源になったとみて、家宅捜索で金の流れなどを詳しく調べている。